先日、私の地元の公民館で、

昔話研究者の小澤俊夫先生の講演会があり、

いの一番で予約して行ってまいりました!

(本当に電話予約一番めだった。笑)

 

小澤俊夫さんは、日本のみならず世界各国の昔話を研究している第一人者。プロフィールは調べたらすぐにわかるので割愛しますが。

(話とは関係ないけどオザケンのお父様です。ああ、90年代…懐かしや)

 

雑誌の記事や書籍は読んだことがあったけれど、実際にお話を聞くのって、やっぱり良い。

優しい声と、その御歳とは思えない明朗な語り口に驚きました。

ラジオ番組も持ってらっしゃって、現在もFM福岡で毎週お話されているそうです!

 

 

さて、ここで一つ質問。

 

Q. 昔話はどこにあると思いますか?

 

絵本の中?心の中?各地方の文献?

 

答えは、「語られている時間の中にある」

 

昔話というのは、そもそも口承文芸(口伝えに伝承された文字のない文芸)

子供の本なんていうものが無かった時代、おじいちゃんおばあちゃんが孫や近所の子供達に話して聞かせていたものが昔話や民話・民謡だったわけです。

 

この前、Café de Lien*のインスタLive配信でもAgapeさんが即興演奏をしてくださいましたが、まさに生演奏のようなもの。

じいちゃん、ばあちゃんの生の語り。

それが受け継がれ、研ぎ澄まされてきたものが、昔話。

そう考えると、なんだかすごく格好良くないですか?

 

私たちの世代は、それこそ絵本か、アニメ(市原悦子さんナレーションのやつ)で昔話に触れて来た人も多いんじゃないでしょうか。

実際におじいちゃん・おばあちゃんに話してもらった思い出がある人は、羨ましい限り!

子どもにとっては、やっぱり身近な大人の生の声でお話を聞くことが重要だとも仰ってました。

 

 

そんな風に「語り」で継がれてきた昔話には独特の文法があって、

その中のひとつに、「くり返し」があります。

 

例えば、『ももたろう』なら動物3匹がきびだんごをもらってお供になる。

『かちかちやま』ならウサギがタヌキを3回懲らしめる、みたいに。

海外のお話でも、実は原作では『白雪姫』は3回殺されてるし、『シンデレラ』も3回舞踏会に行ってるらしいです。

(ディズニー作品は改変されているとのこと)

 

ここでまた音楽との共通点なんですが、

世界中のあらゆる音楽で、同じメロディが二度と出てこない曲はない、と。

(Aメロ、Bメロ、サビ…とかのことですね)

 

この共通点から言えることは、

「人間は同じものに出会うのが好き」ということ。

そしてその性質が顕著にあらわれるのが子どもじゃないか、というのです。

 

「子どもはもう知ってるものに出会いたがっている。それは、子どもにとってとても大事な思い。

だから、同じ本を読みたがったら、何度でも応えてあげて。同じ本を読むことを止めないで。

それは、魂の安らぎのために必要だから、絶対に奪わないであげてください」

 

 

私もカフェで絵本の話をする時は「求められたら何度でも読んであげてください」と必ず言っています。

絵本に関する本を読んでも、講演を聞いても、この「子どものくり返し読みたい欲求」については、まずみんな同じ答え。

私自身、絵本の勉強をし始めて、大きく視点を変えられたポイントのひとつでした。

こうやって昔話や音楽の観点から聞くと、改めてまた深く頷いてしまいます。

 

 

小澤先生の講演、他にも興味深いお話はたくさんありましたが、やっぱりこの言葉がとても心に残ったので、記しました。

まだ書きたいけど、長くなるので(十分長いけど;)今日のところはこの辺で。

 

 

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